レイアウトや工事に関する詳細テクニックや、
内装の細かな確定、工事会社とのミーティングの日々。
これは今年1件目に取り掛かる物件。
赤く囲っているところが購入したアパルトマン。

ワンフロアー全てが1つのアパルトマンなので、
広さが約100平米と大きめ物件。
現在のレイアウトはこんな感じ↓↓

中央の共有階段をぐるっと囲むような形のアパルトマン。
廊下が共有階段を回廊するような間取りになっていて、
各部屋へとアクセスする感じ。
ベッドルーム(Chambre)3つが通りに面しているけど、
この通りは車の通行量が少なくすごく静かな通りなので問題なし。
問題点は、リビング(Séjours)が小さめなことと、
キッチン(Cuisine)がリビングから離れていること。
現在のフランス人が不動産購入時に重視する条件の
トップ3をあげるとしたら、
①ロケーション(環境、交通アクセス、良い学校がある)
②石造りの旧建築(暖炉、モールディング、昔のフローリング)
③大きなリビングにキッチン&ダイニングが共存した空間。
このアパルトマンは①と②の条件はクリアしているけど、
③の条件がクリアしていないので、
この点を変更してトップ3の条件を全てクリアさせるのが目的。
そこで考えたのが、下のレイアウト。

現在キッチンのところをベッドルームに変更して、
ベッドルーム③をリビングと繋げて大きくする。
壁を取り払うことで、このリビング空間は42平米(約27帖)に。
その一部にキッチンを設置。
トイレと収納スペースの前の廊下を無くし、
収納スペースだったところに2つ目のトイレの設置。
新しくできたベッドルームはプライベートトイレ付きに。
廊下面積は、いわゆる価値のないスペースなので、
これを最小限にするために動線を変更して
部屋の一部にしたりすることで同じ面積でも価値が上がる。
現時点では廊下が”□”の動線だったのが、
レイアウトを変更して”L”の形に変更したので
無駄なスペースがなくなった。
レイアウトの主な変更はこんな感じで決定。
ワタシたちのプロジェクトは旧建築をターゲットにしているので、
改装の時は、全ての電気系統を新しくするのが鉄則。
一番経費がかかる部分ではあるけど、
安全と快適さを重視しているので、ここは妥協できない部分。
あと、ほとんどの配管系も新しくするようにしている。
こういう購入者の目には見えない部分をケチって、
最小限の工事をしているプロモーターもたくさんいるけど、
目先の利益よりも高いクオリティで自分たちの満足度をあげて、
充実感や達成感が自分たちの仕事へのモチベーションに繋がっている。
このアパルトマンは2月の頭に本契約をして、
ようやくオーナーとなり鍵がもらえる予定。
工事のスタートも2月中旬〜後半くらいが目安。
そうこうしているうちに、
2件目のアパルトマンが3月頭に本契約なので、
そっちのプロジェクトもつめていく予定。

