リビングとガーデンのフロアが違うこと。
通常、リビングからガーデンに直接出られる間取りが、
生活する上でも使い心地が良くて一般的。
実はボルドーには、エントランスとガーデンが、
同じフロアレベルではない構造になっていることが多々あって、
この家も、家の正面の通りから入ったフロアには、
普通にリビングやキッチンがあるけど、
地階に降りるとガーデンがあるという構造。
なので、リビングからはガーデンを見下ろす感じになる。
ガーデンレベルの部屋は昔、カーブ(倉庫)や、
お手伝いさん用として利用されていたようで、
今のようにガーデンは重視されていなかった感じ。
幸い、地階にあたるこのフロアも天井が高く、
大きな湿気もなく状態がいいため、
この部屋をいかに有効活用できるかを考えたところ・・・
① この部屋に2つ目のキッチンを設置する。
→ ガーデンに出てゴハンが食べられる。
② トイレとバスルームを設置する。
→ すでに存在している水回りを利用。
③ ①+②でこの部屋はワンルームとして独立することができて、
第二のリビングルームとしてはもちろん、
完全なプライベートゲストルームにできたり、
これからの高齢化社会に伴い、
フランスでも両親(or片親)と一緒に住むケースが増加傾向にあるため、
家を売るときのポジティブポイントになる。
この家の一番ネックだったデメリットを、
メリットに変換できると分かった時点で、家の購入を決断!
この柱の手前の部屋は、こんな昭和感がプンプン漂う感じ。^^;
昔はココがお手伝いさん専用のキッチンだったところ。
この暖炉の左の棚の一部が料理専用の手動エレベーターになっていて、
上階のリビングに料理が届く仕組み。
恐らくこの部屋はもう何年も使われていなかった感じ。
この場所に新しいキッチンを設置し、
その横にはトイレとバスルームのブロック、
柱の向こうの大きな窓の前にソファ。
そしてさらに価値を上げるために、もう一つ。
ガーデン側へさらに部屋をエクステンションして、
小さめだったガーデン前の部屋を広げたらどうか?という、
素晴らしいアイデアがダンナから出た=3←珍しくグッドアイデア~!
そうすることで、少し小さめだったガーデン前の部屋が
通常並みの大きさになって、逆に柱があるおかげで、
キッチンスペースとリビングスペースを分割できるように。
というわけで、完成図はこんな感じ↓↓
次回は、<大理石の暖炉、さようなら~・・編>
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その他のリノベーション記事は、
コチラ…→ ”ボルドー・メゾン改装”
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